Windows7のリカバリ領域と隠しパーティションのフラグ |
予約領域を消す
ノートPCにプリインストールされているWindows7の場合、リカバリ領域が100MBの予約領域に相当するパーティションであり、そのサイズは私のPCでは25GBもあります。
120GBのSSDを使っていることを考えると、25GBも使えないのはもったいないです。また、25GBもあれば、Ubuntuを入れるのに十分な領域を確保できます。
というわけで、予約領域を消すことにします。 作業自体は単純で、
・Windowsの修復オプションでブートローダーを再インストール
・別OSを使うか、Windowsのコマンドを使って、隠しパーティションを削除
という、たったの2工程です。
今回は、「Windows修復オプション」が使えないという問題に突き当たったため、その解決策を防備録として記事にしました。
インストールDVDが使えない
Windows7x64のインストールディスクを入れたにもかかわらず、「このバージョンのシステム回復オプションは修復しようとするWindowsのバージョンと互換性がありません。このバージョンのWindowsと互換性のある回復ディスクを使用して下さい。」というメッセージが出て、修復オプションを使用できない場合があります。このエラーが出る原因は多分、Windowsのサービスパックです。
もちろん、バグがあるという意味ではなくて、「サービスパックを適用したらOSは別バージョン扱い」ということです。
Windows(PC)を購入してからSP1が登場し、インターネット経由でアップデートを行った場合、インストールディスクとPC上のOSのバージョンが合わなくなり、この問題が発生するものと思われます。
この状態で、リカバリ領域削除を行うためのターミナルを呼び出す方法は2つあります。・Windowsが起動する状態ならば、F8キーでセーフモードのオプションから[コンピュータの修復」を選ぶ
・システム修復ディスクを作成する。(Windowsが既に起動しない状態でも使用可能だが、システム修復ディスク自体は動作するWindows上で作らなければならない。)
F8からシステム修復のコマンドプロンプトを実行
私が使ったのは、こちらの方法でした。Windowsが問題なく起動する状態で修復オプションを使いたいのであれば、ディスクを用意しなくて良いこちらの方法が楽です。
起動直後にF8キーを連打すると、セーフモードのオプション選択画面が現れます。
この中から、「コンピュータの修復」を選びます。
Windowsのインストールディスクと同じシステム修復画面に切り替わるので、あとは通常の手順どおりにブートローダの再インストールを行います。
リカバリ領域を削除する際の手順
OSが起動しなくなる場合があるので、作業は自己責任であり、実際に作業を行う前には必ずバックアップを取ってください。Windowsのコマンドプロンプトから、ブートローダーを再インストールする方法は、参考サイト様「【備忘録】Windows 7 のシステム予約済みパーティションについて」をご参照ください。
ようするに、適切な状態で
bcdboot.exe C:\Windows /l ja-JP
を実行すれば良いわけです。
不要になったパーティションの削除にはUbuntuを使用しました。
GPartedを呼び出して、隠し領域フラグを削除してから、パーティションを削除しました。
GPartedをコマンドで呼び出すならば、
sudo gparted
です。
作業手順に間違いがなければ、リカバリ領域を削除した状態で、Windows7が起動します。
なお、作業後、初回の起動に時間がかかるかもしれません。
一度、ログインしてからHDD(SSD)へのアクセスが終わらず、エクスプローラーから「スタート」ボタンも押せないため、強制的に電源を落とさなければなりませんでした。
それからしばらく、今のところは問題は発生していません。
リカバリモードでのC:\(コロン・バックスラッシュ)の入力方法
修復オプションのコマンドプロンプトでコマンドを打つ際に、キー配置によって 円「¥」やコロン「:」が打てない問題に出会う場合があります。その対処法です。(以下、全角で表記している記号は、すべて半角に読み替えてください。)
「:」コロンは、「Ctrl + ;」で入力できます。
バックスラッシュは「む」キー(「}」または「]」キー)にて入力可能です。「\」は、「¥」マークと同じ意味を持ちます。(参考サイト)
システム修復中、キー配置がUSキーボードとして認識される場合があります。
特に、私がF8からの修復オプションを使用した際は、キー配置に Japanese を選択してもキー配置がUS相当のまま変わらない現象に遭遇しました。
修復ディスク作成
今回使わないとしても、念の為に作っておいたほうが良いです。特にブートローダを操作する今回の作業手順は、OSが起動しなくなる場合があるので、復旧手段を用意しておくのは重要です。
(私は、作業前にddコマンドでシステムのバックアップを取っています)。
「Windows TIPS:Windows 7のシステム修復ディスクを作成する」を参考にして、コントロールパネルから簡単に作成することができました。
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