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[クロス本草稿]ロギング


本文章は、技術書典5にて[project daisy bell]( https://twitter.com/MNukazawa )がリリースする予定の、クロスプラットホーム・デスクトップアプリケーション・GUIフレームワーク・クロスレビュー本(仮)(以下、クロス本)の一部の草稿です。
クロス本は、筆者のGTK/Qt/Electronの経験と知見について扱います。具体的な解説書というより技術エッセイです。
本文章には、校正前の文章・記憶により記述し未確認の内容・雑なmarkdown風紀法・張ってないURLリンク、などがあります。



# ロギング

本物のデスクトップアプリケーションは、バグレポートに添付して原因を解析可能な、本物のデバッグログ(動作ログ)が出力されるべきである。
デバッグログは、アプリケーションの開発中・ユーザ環境での実運用中の両方で、常に出力され続けなければならない。
本章では、デスクトップアプリケーションからのデバッグログのファイル書き出しについて扱う。
開発中のデバッグ手法は基本的には開発環境の章で扱うが、本章で扱う動作ログも無関係ではない。



GTKにはデバッグログのための機構はない。
QtにはデバッグログのためのqDebug()関数群が用意されている。
Electronではconsole.log()関数群を用いる。
筆者は、Electronでは動作ログのファイル書き出しを行っていないため、それは扱わない。
本章は、GTK,Qt,Electron固有のテクニックと言うより、C,C++での文字列操作テクニックや、筆者の方針が多い内容になっている。

デスクトップアプリケーションでのロギングは下記が参考になる。
[Joel on Software やさしいバグトラッキング]( http://local.joelonsoftware.com/wiki/やさしいバグトラッキング )
[Joel on Software ユーザからクラッシュレポートを自動的に取得する方法]( https://www.amazon.co.jp/Joel-Software-Spolsky/dp/4274066304 )
ただ、筆者は上記に書いてあるようなクラッシュレポートの収集はまだ実施できていない。

マルチプラットフォームを考えると、syslog()が使えない。

筆者は、以下の通りにしている。
- デバッグログはファイルに書き出す
- 標準出力,標準エラー出力からリダイレクトしてテキストファイルに書き出すようにする場合もある
- 基本的に、ログにASCII文字以外は使わない
- 上記を前提に、マルチプラットフォーム(Windows)で日本語出力した場合に起こるかもしれない文字化けは基本的に最初から諦める
- フォーマッティングに難があるため、"+"演算子やstreamによる文字列連結を避ける
- 必要があれば独自実装の簡易なログローテーション(削除や圧縮)を行う
- 起動時にアプリケーションのversion情報をdumpする(手動でインクリメントされるリリース番号だけでなく、gitのコミットハッシュ等をバイナリに織り込んで用いる)

streamについて。
フォーマッティングの文法が長くコードの読み書きが難しいため、極力使用を避けている。

ログローテーションについて。
ログファイル名に起動時刻を使用し、アプリケーション起動時に一週間より古い名前の付いたログファイルを検出して、それらをzipするコマンドを叩く、という実装を行った。
なお、zip圧縮はアーカイブに後からファイルを追加していくことができる。
必要なければzip圧縮でなく単に削除するようにすればよい。
Windowsでは標準コマンドが機能不足であったため、[7-Zip コマンドラインバージョン(7za.exe)]( https://sevenzip.osdn.jp/download.html )をバイナリに添付して用いた。
Linuxでは標準のzipコマンドを呼び出せば用が足りる。
MacOSXでは行っていないが、たぶんLinuxと同じ方法で行ける。

アプリケーションのversion情報について。
過去にはビルド日時も入れていたが、これはビルド毎にバイナリハッシュが変わるだけで意味はないため、最近は行っていない。
gitコミットハッシュを付与する際、未commitな変更がないか確認して存在すればその旨("-develop"など)を付与するようにしている。
[vecterion/version.sh]( https://github.com/MichinariNukazawa/vecterion_vge/blob/master/version.sh )
一部抜粋
```bash
# repository
GIT_HASH=$(git log --pretty=format:'%h' -n 1)
GIT_BRANCH=$(git branch | awk '/^\*/ { printf $2 }')
GIT_DATETIME=$(git log --date=iso --pretty=format:"%ad" -n 1)
## @todo can't check to unstaging new file.
GIT_STATUS_SHORT=$(git diff --stat | tail -1)
```
が、gitで未コミットファイルの十分な判定が未解決の問題となっている。
(未ステージングな新しいファイルが存在する場合にそれを検出する良い方法が見つかっていない。)
また、この方法はQt(QtCreator)では、qmakeファイル(.pro)に組み込むことが難しい。
(QtCreatorから外部のMakefileを呼び出すようにしたら、Makefileを呼び出すだけでヌルビルドに4秒余分にかかるようになってしまった)

## GTK

GTKには、GTKライブラリ側のデバッグオプションがあるが、筆者はこれを使ったことがない。
[Running and debugging GTK+ Applications]( https://developer.gnome.org/gtk3/stable/gtk-running.html )

内容が完全にC言語マクロテクニックになってしまうが、筆者は下記の関数マクロを使用している。
[vecterion/include/pv_error.h]( https://github.com/MichinariNukazawa/vecterion_vge/blob/master/include/pv_error.h )
一部抜粋
```c
#define pv_error(fmt, ...)  \
    fprintf(stderr, "error: %s()[%d]: "fmt"\n", __func__, __LINE__, ## __VA_ARGS__)
```
呼び出すマクロでレベルを指定する。
コード上の関数名と行番号を自動付与する。
vecterionでは、関数名があればファイル名が無くてもログの出力箇所が一意に特定できるため、ファイル名は付けていなかった。
(pc_critical()でexit()を呼んでいないのは、筆者が修行不足であったが故。ここはサパっと死ぬべきだった。)

なお、gtkにはg_strdup_new()というユーティリティ関数がある。
これはprintフォーマットで生成した文字列を必要なメモリを確保して入れて返す。確保するので開放する必要もある。

日本語出力した場合どうなっていたか覚えていないが、多分コマンドプロンプトは文字化けする。

## Qt

QtにはqDebug()関数群がある。
呼び出す関数でレベルを指定する。
環境により出力先を切り分けてくれるようなのだが、常にトラップしてファイル出力していたため、筆者は詳細を知らない。
トラップは[qInstallMessageHandler()]( http://doc.qt.io/qt-5/qtglobal.html#qInstallMessageHandler )で行う。
[QDebug Class]( http://doc.qt.io/qt-5/qdebug.html )
[What's New in Qt 5.6.0: Logging to syslog and journald]( https://www.ics.com/blog/whats-new-qt-560-logging-syslog-and-journald )
ドキュメントに使用例でQRectをそのままストリームに渡しているところを見ると、QObjectを渡すだけで適切にデバッグ出力してくれるのかもしれない。

qDebug()はprintフォーマットでないため、16進数やゼロ埋めを使ったデバッグ出力が欲しい場合に苦労した。
(筆者はc++開発では一般にprintフォーマットが存在しないため苦労する。)
QStringにformatという似た機能があったため、なんとかやっていた。
下記使用例はうろ覚え。
```c++
qDebug(QString::format("%1,%2")
    .arg(hex_value, 16)
    .arg(space_fill_value, 3, 10, QChar(' ')))))
    // hex_valueは、続く第二引数が16進数表記を表す
    // space_fill_valueは、続く第二引数が桁数で第三引数が10進数表記を表す(!)、第四引数が埋めに使う文字
```

str.sprint()というメソッドがあり、筆者はこれも使っていた。
staticメンバではないため、QStringのオブジェクトを用意する必要がある。
下記使用例はうろ覚えだったため[stackoverflow]( https://stackoverflow.com/questions/4784155/how-to-format-a-qstring )より改変引用。
```c++
QString str;
qDebug(str.sprintf("%s %d", "string", 213));
```
2018年現在のQt5.11のドキュメントには無いため廃止された模様。

公式ドキュメントによると、古いversionのQtではqDebug()でprintフォーマットが使えた模様。
[Qt3.3 qDebug()]( http://doc.qt.io/archives/3.3/qapplication.html#qDebug )
2018年現在のQt5.11のドキュメントには無い使用法なので、廃止されたものと思われる。

アプリケーションversion番号のgit hasuについては、よく覚えていない。
確か最終的に.proファイルにコマンド出力をマクロ変数(?)に格納する記法があり、それを用いて「.proのマクロから、c++プリプロセッサマクロ置換」、で実装したような気がする。

Qtと関係ない、純粋なC++言語マクロテクニックの話になってしまうが、MicrosoftのMSDNマガジンで書かれたstd::stringをprintフォーマットに渡せるTempleteテクニックがあり、とても気に入っている。
[最新の C++ で Printf を使用する]( https://msdn.microsoft.com/ja-jp/magazine/dn913181.aspx )

日本語出力がどうなるかは覚えていないが、多分Qt(qDebug())側でハンドリングしているのではないかと思う。

## Electron

console.log()でする。
呼び出すメソッドでレベルを指定する。
デバッグコンソールでログレベルをverboseにしておかないとconsole.debug()が出力に表示されないので注意。

chromium由来のconsole.log()には、いくつかの拡張機能が用意されている。
(どうやら他ブラウザに無い場合があるようで、たぶん標準でない...といっても厳密にはECMAScript仕様にはconsole.log()関数は存在しないのではないかと思うが)
- オブジェクトだけを引数に入れるとコンソールでオブジェクトを展開できる
- 簡単なprintフォーマットが使える

lina_dictoではファイル出力等はしていない。
今後本格的なアプリを書いた場合の課題になっている、未解決問題。
たぶんnpmに選ぶのに困るほど多くのロギングパッケージがあるだろうと考えている。

[クロス本草稿]デプロイ







本文章は、技術書典5にて[project daisy bell]( https://twitter.com/MNukazawa )がリリースする予定の、クロスプラットホーム・デスクトップアプリケーション・GUIフレームワーク・クロスレビュー本(仮)(以下、クロス本)の一部の草稿です。
クロス本は、筆者のGTK/Qt/Electronの経験と知見について扱います。具体的な解説書というより技術エッセイです。
本文章には、校正前の文章・記憶により記述し未確認の内容・雑なmarkdown風紀法・張ってないURLリンク、などがあります。


# デプロイ

開発というコストの存在を忘れる開発者はいない。
が、空ウィンドウ表示までに環境構築という見えないハードルがあることはついわすれがちになる。
同じように、開発完了からアプリケーションをリリースするまでにも、デプロイという大きな見えないハードルが存在する。



gtk-rs(GTK/Rust)やPyQt(Qt/Python)を使用していないのは、デプロイ方法の十分な情報が期待できないことが大きい。
特に、実用的なアプリケーションは外部ライブラリを使う可能性が高く、アイコン画像などのその他のリソースを使う場合が多い。
それら必要な依存ファイルをインストーラに積載する方法が必要である。

筆者は、デプロイはバイナリと必要な依存ファイルをzipした配布パッケージを作成して行っている。
インストーラの作成はQtアプリケーションのWindows版でしかしたことがない。
また、MacOSXアプリケーションはGTK,Qtでの開発経験はなく、Electronでしかデプロイ・リリースをしたことがない。

MacOSX版でアプリケーション・アイコンを使う場合は別途アイコンの章を参照。

## GTK

GTKにはQtのような独自のインストーラ構築システムは無い。
GTKによる補助としては、インストーラ(配布パッケージ)には添付する必要のある設定ファイルがあり、その設定ファイルを構築するためのプログラムがGTKにより用意されている。

GTKアプリケーションのデプロイには、Windows版バイナリが公式から配布されていないという大きな問題がある。

GTKライブラリのビルドは、依存ライブラリ自体の数が多く、バージョン含む依存関係が複雑である。
集めるだけでも難しい。
GTKアプリケーションを作りたいだけのライト開発者(?)が挑戦すると挫折する危険性が高い。

GTK2の途中までは公式から配布されていた。
...のだが、2018年現在、確認したら`all-in-one bundle`のページがリンク切れしてる。
ただし直リンクからファイルはダウンロードできる。
GTK2ライブラリ公式配布[gtk+-bundle_2.24.10-20120208_win32.zip]( http://ftp.gnome.org/pub/gnome/binaries/win32/gtk+/2.24/gtk+-bundle_2.24.10-20120208_win32.zip )

筆者は、Windows版バイナリは[@niloufarjp 氏]( https://twitter.com/niloufarjp )の配布している野良ライブラリを使用している。

公式による[Download for Windows]( https://www.gtk.org/download/windows.php )
によると、他にmsysのpacmanにwindowsクロスビルドのバイナリがあるため、パッケージマネージャから取得するのが推奨の模様。
パッケージが展開された先からバイナリをコピーして集める方法でもWindows版が得られると思われる。

氏の野良ライブラリから配布パッケージを作るにあたって、
- 付属の設定ファイルを再構築する必要がある。
- フルパスになっている箇所を相対パスに置換する必要がある。
- ディレクトリ内のライブラリのバイナリから必要なものだけ抜き出す作業は基本的にトライアンドエラー。
と、わりと泥臭い。
`gschemas.compiled`,`loaders.cache`に対して、sedしたり、`bin\glib-compile-schemas.exe`,`gtk-update-icon-cache.exe`などを使ったり(詳細は忘れてしまった)。
アイコンキャッシュ周りだったと思うが、使い方の解説がなかったため、GTKのMLで質問したり、野良ライブラリを配布している[@niloufarjp 氏]( https://twitter.com/niloufarjp )に直接尋ねることになった。

Linux版は基本的にはリポジトリから取得すれば開発には足りる。
Ubuntuの場合、`sudo apt install libgtk-3-dev -y`

Windows:
GTK3アプリケーションのWindows版ビルドのデプロイは、圧縮ファイルにまとめるまではクロスコンパイラ等を用いることでWindowsを使用せずすべてLinux上で完結できる。
詳細は[vecterion_vge/deploy/packaging_win64.sh](  )を参考にするとよい。

Linux:
Linux版は作成しなかったのでやり方はわからない。
(Linux版は.debパッケージを作ろうとしていた記憶があったのだが勘違いだった模様。)

MacOSX:
MacOSX版は作成しなかったのでやり方はわからない。

## Qt

Qtには独自のインストーラ構築システムがある。
[Qt Installer Framework Manual]( http://doc.qt.io/qtinstallerframework/index.html )

筆者の経験では、これには、
- 依存ライブラリを収集するプログラム
- アプリケーションを含むディレクトリをインストーラにパッケージするプログラム
が用意されており、Windowsで使用してインストーラを構築したことがある。

Windows:
やり方は同人誌が出ている。
[理ろぐ インストーラを作ろう!]( https://booth.pm/ja/items/122098 )
日本語で貴重な情報が整理されているので必要になったら迷わず買うべき。
筆者は、この同人誌の前の版を購入した同僚が作ったインストーラ作成システムの、説明書を読みながらコマンドラインを叩いただけなので詳細は把握していない。
ただ当時のシステムは依存ライブラリを収集しきれていないようで、2つくらい手作業でコピーする必要があった。

Linux:
Windows版のQtアプリケーションではインストーラを作ったが、同じアプリケーションの、Linux版の配布パッケージをインストーラでない圧縮ファイルとして作成した。
当時のQt Installer FrameworkのLinux版がどうなっていたのかは記憶にない。筆者はlddを使って依存関係を見ながら、手作業でシステムから依存ライブラリ等を集めた。

MacOSX:
MacOSX版は作成しなかったのでやり方はわからない。

## Electron

Electron向けのパッケージングシステム、npmに4種類以上ある模様。
どれを使うのか悩むレベル。

公式ドキュメントでパッケージングを扱っているページ。
[Application Distribution]( https://electronjs.org/docs/tutorial/application-distribution )
[Application Packaging]( https://electronjs.org/docs/tutorial/application-packaging )

筆者は、
- Windows,MacOSXにelectron-packager
- Linuxにelectron-installer-debian
を使っているのだけれど、ドキュメントに記載のパッケージを見ていると[electron-builder]( https://github.com/electron-userland/electron-builder )良さそう。

Windows:
筆者は試していないが、Wineの存在もあってか、インストーラ作成まで作業をLinux上で完結できるらしい。

Linux:
debなどが作れる。
Linux以外の環境で作ったことはないけれど、Linuxのインストーラパッケージは大抵はただの圧縮フォルダなので、多分作れるのではないかと思う。

MacOSX:
きちんと案内していないパッケージシステムも多いけれど、どのパッケージシステムでも、MacOSX向けのインストーラはMacOSX以外では作成できない模様。
[electron-builder]( https://github.com/electron-userland/electron-builder/issues/3210 )もissueにそのような回答がある。
むしろ、MacOSXアプリケーションがLinux上でビルドできるのは衝撃的だった。
実際はダウンロードしてきたビルド済み実行ファイルからアプリケーション固有のファイルを読んでいるだけと思うが。

[クロス本草稿]開発環境・IDE








本文章は、技術書典5にて[project daisy bell]( https://twitter.com/MNukazawa )がリリースする予定の、クロスプラットホーム・デスクトップアプリケーション・GUIフレームワーク・クロスレビュー本(仮)(以下、クロス本)の一部の草稿です。
クロス本は、筆者のGtk/Qt/electronの経験と知見について扱います。具体的な解説書というより技術エッセイです。
本文章には、校正前の文章・記憶により記述し未確認の内容・雑なmarkdown風紀法・張ってないURLリンク、などがあります。

# 開発環境・IDE

現代的なプログラミング言語やフレームワークには、専用の開発環境が用意されていたり、開発を支援するエディタアドオンが利用されていることが多い。
前者はiOSのXcode、AndroidのAndroidStudio、PythonにはJupitorNotebookがある。後者はVSCodeのc++アドオンなど。
GtkにはAnjuta、QtにはQtCreatorというIDEが用意されており、electronには専用IDEのたぐいはない。

筆者は、Qt以外ではGUIアプリケーション以外でもほぼ全てのコーディングにVimを使っている。
またターミナルによるコマンド操作で開発作業を行うことが多い。

## Gtk

GtkのAnjutaは率直に言って使い物にならない。
Ubuntu14.x-16.xの頃、aptパッケージマネージャから導入したAnjutaが、最初のプロジェクト作成ウィザードを実行中にクラッシュしたことがある。
また、公式によるWindowsバイナリは用意されていない模様。

Anjuta自体は、PyGtk言語バインディングだけでなく、Gtkと関係ない開発も行える汎用IDEを目指しているようだ。
(Java、GnomeShellの拡張、等のプロジェクトが作成できる。eclipseのようなものか。)
Gtk向けの開発支援機能として、GUIによるフォームデザイナ(ポトペタ)機能が用意されている。

ドキュメントの章で書いていると思うが、Gtkユーザの中でもAnjuta使用者は少ないため利用するにあたって参考になる情報もあまりない。
フォームデザイナでWidgetをポトペタした後で、Widgetに求めるプロパティを設定するにはどこを編集すれば良いのかわからない。

2018年現在、今ならさすがに解決されているだろうと思ってUbuntu18.04でAnjutaの動作を確認してみたところ、一番最初のウィザードでgtkのライブラリが足りない旨のエラーが出た。
その後のビルドも `**Error**: You must have `libtool' installed.` などと出て失敗したので、色々と依存関係パッケージが足りていないようである。




デバッガも専用のものはないのでgdbを使用する。
メモリ範囲外アクセスのバグ等でクラッシュする場合など。
ビルド時に-gオプションを忘れないこと。

筆者はAnjutaは使わずに、開発はMakefileを書いてターミナルで実行し、コードはvimで書いている。
Windows向けはUbuntu上でmingwを用いてクロスビルドし、公式がGtk3ライブラリのWindows向けバイナリを提供していないため、非公式なビルドをダウンロードしてGtkアプリケーション開発をしている。
[Windows向けGtk3ライブラリ 非公式配布版]( https://drive.google.com/drive/folders/0BwkefA3JqxdIcGVuNkJfLVFyV2c )
[上記ライブラリを配布している @niloufarjp 氏のtwitter]( https://twitter.com/niloufarjp )
MacOXS版は作ったことがない。

## Qt

GtkのAnjutaが使い物にならないのに対して、QtのQtCreatorは実用的である。

Qt公式によりWindowsおよびLinux版(たしかMacOSXも)のバイナリが提供されている。
QtCreator以外に、VisualStudioでもWindows向けQtアプリケーションが開発可能であるらしい。
ありがちな話として、Ubuntuのパッケージマネージャでインストール可能なQtCreatorは大抵バージョンが古い。

QtCreatorにも汎用IDEを目指す部分はあるようなのだが、基本的には、QtおよびQML、その他のQtの言語バインディングに特化している。
もちろんWidgetのフォームデザイナ機能も用意されている。
GtkよりはWidgetのプロパティ設定も読みやすく設定しやすい。
ある程度ユーザも多いようで、Web上に参考になる情報もある。

QtCreatorのフォームデザイナは、QtCreator向けアドオンで拡張することで、独自定義Widgetを扱えるようになる。
ただし、筆者が以前試した限りでは、このアドオン導入は上手く行かなかった。原因を追求していないので、アドオン側が壊れていたか、単に筆者の手順が悪かっただけかもしれないが。

Ubuntu環境ではQtCreatorを使用してQtC++のプロジェクトをビルドする際に、依存するライブラリの不足で失敗することがあるため、追加パッケージとしてlibglをインストールする必要がある。
(Ubuntuバージョンによってパッケージ名が違うかもしれないので検索でlibgl*-devを探すとよい。)

Ubuntu17付近のIMEがfcitxを使用している環境では、QtCreatorに日本語入力するためにはfcitx-qt5アドオンをソースからビルドしてQtCreatorに導入する必要がある。

QtCreatorをVM上のUbuntuで使用する場合に、OpenGL周りの問題なのかWindowが白塗りとなって内容が表示されない場合がある。
その場合、QtCreatorをターミナルから起動し、起動時オプションでOpenGL周りのオプションを無効にすることで回避できる。

以前はビルドシステムはqmake、自動テストはQTestLibのみだったが、現在はビルドシステムにcmakeや自動テストにgoogletestが選択できるようになった模様。

gdbが組み込まれている。QVectorの範囲外アクセスによる例外などが発生した場合に重宝する。

筆者は公式からWindows向けおよびLinuxのQtCreatorをインストールしてQtアプリケーション開発をしている。
クロスビルドを構築するのは面倒なようなので、配布用バイナリは、Windows/Linuxそれぞれ環境構築してビルドしている。MacOSX版は作ったことがない。
Windows向けはVisualStudio版とMinGW版があり、MinGW版を使用していた。近年、VisualStudio版と統合された模様。

## electron

electronには専用IDEのたぐいは存在しないが、chromiumブラウザ由来の強力な実行時デバッガにより、Gtk/Qtとは段違いに高レベルが高いランタイムな開発支援が受けられる。

electronは専用のフォームデザイナは無い。
electronの画面は普通のHTMLなので、ポトペタがしたければ別途HTMLエディタ的なものを探せばよい。(使ったことがないのでどのようなものがあるかは不明)

だが、chromium由来の機能として、実行中に実行時のウィジェットツリー(DOM構造)と、Widgetプロパティを見ることができる。
DOMツリーに追加したelementが、思った箇所に追加されているか、また思い通りに表示されているかを実際の描画で確認することができる。
Windowサイズ変更した際の、Widgetサイズがどのように変化するかも確認できる。
また、CSSの値も確認することができる。
elementのCSSの値は、親elementからの継承、CSSクラス指定による上書き、style Attributeによる直接指定、jsによる書き換えによって複雑に上書き変化するため、思い通りに表示されない場合、人間が追いかけることは大変むずかしい。
思い通りの表示になっていなければ、動作中にDOMツリーやCSSを書き換えながら、思い通りの表示をする方法を探すことができる。
これらのフォームデザイン補助機能は、圧倒的に便利である。
CSSの章でも書くと思うが、electronの実行時GUIビジュアルデバッガを体験すると、GtkとQtのフォームのデバッガビリティの低さは論外であると理解できるし、特にGtkのCSS採用はあまりに愚かな判断ミスだったとしか思えなくなる。
(※このへんの内容は、もっと詳細にしてCSSの章に移動すると思う)

jsのデバッガが組み込まれている。
gdb,QtCreatorなどと同じく、ブレークポイントや関数呼び出しのトレースなどデバッグに必要な操作が行える。

Gtk,Qtとの違いとして、配布の際もchromiumの全機能が付いたままであるため、デバッガを切り離すことはできない。
ユーザからのデバッガへのアクセスを避けたい場合、デバッガの呼び出しショートカットを無効化すること等で対応する。



筆者はnodejsの最新安定版をnodejs公式からインストールして、そのnpmからelectronパッケージおよび他の依存関係パッケージをインストールしてelectronアプリケーション開発をしている。
開発時のtest等のコマンドはpackage.jsonに書くのが一般的なようなのだが、筆者はパッケージ作成まで含めたMakefileを書いている。
コードはhtml,css,jsまですべてvimで書いている。
開発はLinux上で行い、配布用のWindowsおよびMacOSX向けビルドはLinux上で作成できるためそのようにしている。

Focusrite Scarlett Solo G2 USBオーディオを購入

Focusrite Scarlett Solo G2 USBオーディオを買ったので写真等。

Focusrite Scarlett Solo G2 開封したところ
シリアルは箱の蓋の裏(保証書で隠した)
思ったより好みな、金属光沢がグレアな赤で嬉しかったです。






付属のUSBケーブルは普通の材質(だけれど赤い)

裏側の足の黒い部分は、ホコリ等付きやすい感じの普通のゴム


なおUbuntu16.04にて、USB接続から正面ヘッドホン出力を確認しました。
(フルスペック出ているのかは私の耳ではわからないですが、問題はありませんでした。)

Install Android Studio 2.3.1 to Ubuntu16.04LTS

今回特に、エラーメッセージをメモしていないので、これは記憶で書いているメモです。







基本的には公式サイトに書いてある手順でOKです。
ただ、事前に32bitライブラリをインストールする指示がありますが、それらのパッケージはかなり前のUbuntuから廃止されているようで、かつ、無くてもInstallおよび実行できました。




インストール中、アドオンのProxyが設定されていない(だったか)旨のエラーが出ますが、Cancelすればインストールが続行します。
インストール中、わたしのマシンではブラウザのインターネット接続が切れました。インストーラがパッケージをダウンロードしてくるので、その時に帯域を使い切る等があったのかもしれません。
また、インストール中にパッケージが見つからなかった的な旨のメッセージが出ましたが、 これは2回ほどRetryを選択したところ、続行できました。ネットワークの問題かと思われます。

Android公式のチュートリアルにまあまあ従って(Android6.0ターゲットに変更。ユーザカバー率が10%を切ると表示されていてすごい。)プロジェクトを作ると、 エラーメッセージ。




http://amaebi.jp/?p=318
に従い、Proxy設定をAuto-Detectにして、いったんプロジェクトを閉じ、再度開いたところ、幾つもエラーは出るものの、進行はしました。

一覧にそれらしき端末は出るし(とはいえudev設定する前から出ていた)、ビルド成功のメッセージは出てエラーは出ないものの、そこから先、アプリケーションが実機で実行されない。

http://kntmr.hatenablog.com/entry/2015/12/02/113533
を参考にUSB接続をMTPにすると、「USBデバッグを許可しますか?」というダイアログと共に、公式ドキュメントのフィンガープリントの許可ダイアログが出ました。
わたしのLTE/Blade V7 Liteでは、「充電のみ」モードではUSBデバッグが出ませんでした。

認識されるようになると、名前が「null」ではなく、きちんとデバイス名が表示される。





一度目はAndroid23SDKが無いとかで失敗しますが、再度Runすると、これが自動でインストールされます。

で、何度か繰り返したら実機にアプリケーションが表示されました。

雑感

- 必要になった都度インストールがあって、新しことをする度に待ち時間がありそう。
- IDEからWebのドキュメントへ飛ぶリンクが多数あるので、都度インストールと合わせて、インターネット必須。
- インストール・ネットワーク関連は、再度実行すると上手く行くこと多し。ネットワーク周り、不安定すぎやしないか。

以上です。

ComfyUIでXYZ-PlotするワークフローのサンプルとTips(ComfyUI-XYZ-Stitch)

 ComfyUIでAutomatic1111的なXY-Plotをしたいのだが、ComfyUIデフォルト機能には用意されていない。     カスタムノードが必要となるのだが、Webには古いとか何故か動かないとかなXY-Plotパッケージの使ってみた系記事か、githubに上げられた...