Ubuntu14.04環境で、一部の動画再生に問題が発生することがあるようです。
その対処法、というか回避策について。
Wine上のVLCメディアプレイヤー |
動画を再生中にスキップなどを行うと、動画プレイヤ・アプリケーションがクラッシュする場合があります。
動画のコーデックによってこの現象が発生するか決まるようで、今のところ、m2tsではクラッシュしますが、mkv形式は問題ありません。
Ubuntu標準の動画プレイヤであるTotemだけでなく、VLCメディアプレイヤーでも同じ現象が起こります。
(このため、原因はビデオ関連のライブラリかLinuxカーネル周辺の描画周りなのかなと考えています。ハードウェア環境は AMD A8-6500 APU のオンボードグラフィックであり、他の環境でも再現するかは検証していません。)
アプリケーション固有の問題ではないため、単に代替アプリケーションに切り替えて解決することはできません。
そこで対処法として、Wine上でWindows版のVLCを使うことで、問題を回避しました。
VLCのビデオ出力設定画面 |
UbuntuでWineを導入するには、アプリケーションセンターでWineを検索するか、コマンドラインで
sudo apt-get install wine -y
を実行します。
そしてWindows版のVLCメディアプレイヤーは、VLC公式サイトからダウンロードしてインストールします。
Wine導入後にインストーラを右クリックして「別のアプリで開く」からWineを選択することでインストーラが起動します。
私の環境では、VLCのデフォルト設定では動画が表示されなかったので、ビデオ出力の設定を変更する必要がありました。
ビデオ出力の設定は、「ツール」から「設定」を開き、「ビデオ」項目のディスプレイの出力にて変更できます。
「Direct3Dビデオ出力」を選択することで画面表示されるようになり、問題なく動画再生ができるようになりました。
なお、実用上の注意としては、再生動画をドロップできるのは、VLC下部のグレーのコントロール部分だけです。
Windows環境のようにVLCウィンドウのどこでもドロップした動画を再生してくれるわけではありません。
『VLCをデスクトップショートカットから起動→動画をドラッグ&ドロップして再生』
という使い方をすると思われるので、知っていないとハマる場合もあると思います。