クロス本は、筆者のGtk/Qt/electronの経験について扱った技術エッセイのようなものです。
校正前の文章・記憶により記述し未確認の内容・雑なmarkdown風紀法・張ってないURLリンク、などがあります。
# テスト
本章では各FWにおけるテストの方法について扱う。GUIアプリケーションの主要なテストには、一般的なユニットテストと、GUIアプリケーション固有のGUIテストのテストの2つがある。
GUIテストにおいては、コールバックイベントをエミュレーションするダミーメッセージの生成と送信、画面更新および描画内容を取得して正解とdiffし結果を確認する方法、という2つの問題がある。
筆者の開発したアプリケーションは、大きなものでも筆者1人が1-2年かけて開発可能な規模のものだった。
そのため、「GUIテストが一覧にされたドキュメント仕様があり、それがすべて自動テスト化されている」というレベルの自動テスト構築は必要ではなかったため、行っていない。
経験は主にユニットテストについてのものであり、GUIテストについては少し書いている。
## Qt
Qtのテストは、なんというか、ほとんどすべてがGtkと逆である。Qtには、専用のQtTestという名前のテストシステムが用意されている。
QtTestは、ユニットテストとGUIテストの両方をカバーしている。
[Qt Test]( http://doc.qt.io/qt-5/qttest-index.html )
名前空間とインクルードヘッダ名は`QTest`で、qmakeでの追加指定は`QT += testlib`と書く。
また、明記された箇所を見つけることはできなかったが、Qt4までは`QTestLib`と呼ばれ、Qt5以降でQtTestという名前になったのではないかと思う。
[Qt Documentation Archives QTestLib Manual]( http://doc.qt.io/archives/qt-4.8/qtestlib-manual.html )
少々名前が混乱している気がする。Qtの命名ルールに詳しくないので断言はできないが。
テスト専用ではないが、シグナルを監視できる[QSignalSpy Class]( http://doc.qt.io/qt-5/qsignalspy.html )もTestのページに記載されている。
Qtではsignal/slotという名前のメッセージングシステムでGUIを含むイベント処理を行うため、これをQSignalSpyでテストできるという意図なのだろうと想像している。
筆者は結果的に、Qtアプリケーションで自動テストを行わなかった。
そのため経験で語れることはあまりないのだが、ひとつだけ「Qtではgoogletestが使えなかった」というのがある。
当時、Qtアプリでgoogletestが使いたい場合には、Qt公式でない外部のプラグインを導入するなどの工夫が必要があった。
このあたり、Qtがc++風の独自言語により実装されている(※)ため発生した問題かと思っている。
いつからなのかはわからないが、2018年現在、[QtCreaterからgoogletestを選択して使えるようになった模様]( http://doc.qt.io/qtcreator/creator-autotest.html )。
自動テストをしなかったのは、筆者が作ったQtアプリケーションは、QtTestを学ぶかgoogletestを導入するほどの、自動テストの必要性がなかったためである。
※筆者の独自見解。前述の通り(と書いた段階ではまだ「前述」の章を書いていない。書くはず。本当に書くと良いのだが)
0 件のコメント:
コメントを投稿