ルーン文字フリーフォント集のRuneAMN_SeriesFonts に、新書体として KnifeAフォント および KnifeArフォント を追加しました。
楔文字(くさび文字)を起点にして、手書き文字をイメージした字形になっています。
RuneAMN_Series_Fontsは、デザイン・イラスト向けのルーン文字フォント集です。
複数のルーン文字フォントを収録した、daisy bellのフリーなフォント製品です。
RuneAMN_Freeシリーズフォント |
RuneAMN_KnifeA(r)のねらい
RuneAMN_Serif |
これまでRuneAMN_Freeに収録されていたフォントは、正確な直線を基本として成る、ベーシックなセリフ・サンセリフ書体としてデザインされました。
その字形は、端正で美しいものです。反面、産業革命以降の印刷物に使われた金属活字・写植技術の流れを汲む、どこか人工的な文字の形でもあります。
ルーン文字が役立つ場面の多くは、魔法をコアとする、古代〜中世ヨーロッパ的なイラストです。
もちろん、セリフ・サンセリフ書体が魔法世界と反発するということはありません。むしろセリフ書体は時計の時刻を示すローマ数字を連想させて、魔法と非常に相性が良い字形です。実際に私が100個のルーン魔法陣をデザインした際には、サンセリフ書体と共に大活躍しました。
一方で、産業革命以前の、手書きあるいはナイフで木版や石版に描いたようなルーン文字フォントを作れば、RuneAMNユーザが描けるデザインの幅が広がるのではないかと考えました。
そこでデザインされたのが、RuneAMN_KnifeA~Dフォントです。
2015/07現在、全7種類が存在します。4個より多いのは、"r"(Reverse/反転)と"Bold"(太字)を含むからです。
これらを総称して、 RuneAMN_Kinfe's あるいは、
プログラマの慣習に従って RuneAMN_Knife*フォント と呼称します。
今回は、この中からRuneAMN_KnifeAおよびKnifeArを、フリーフォントとしてリリースしました。
KnifeA(r)があれば、ルーン文字による自然物への手書きデザインが簡単になります。
## RuneAMN Free Series Fonts アップデートについて
今回のRuneAMN Free Series Fontsのアップデートには、上記のKnifeA(r)フォント2つを、新フォントとして追加しました。
また、試験的に10点添付していたルーン魔法陣素材も、30点に増やしました。
魔法陣素材は、AI/SVGによる、透過ベクター形式です。
透過素材なので、簡単に貼り付けて使えます。ベクター画像なのでどれだけ拡大してもボケないので、ピクセル数の大きい画像や印刷物でも、大きなサイズで使うことができます。
(英語版記事 / For english of this article)
ダウンロード
RuneAMN_Freeのダウンロードは、daisy bellのPixiv/BOOTH
または、
daisy bellの配布ページ[OSDN]
からどうぞ。
フォント開発に使っているFontForgeスクリプト他をオープンソースで公開しています。
RuneAMN_Pro_Series_Fonts[github]
RuneAMN_Proについて
RuneAMN_Proは、RuneAMN_Freeには無い、意図して特定用途に絞り、個性的なコンセプトで作成されたフォントたちを収録したフォント製品です。
RuneAMN_Proに、KnifeフォントのB~D(一部さらに"r"および"Blod")までが収録されています。手書き風に崩したKnifeDと、これをさらに太字化したKnifeDBlodが含まれます。
KnifeB以降のフォントは、すべてKnifeAの派生デザインです。そのため、実のところ基本のデザインにはKnifeA(r)だけあれば十分です。
KnifeB以降は、デザインのディティールを、より繊細にコントロールしたいユーザ向けのオプションとして用意しました。
なお、RuneAMN_Proでは、RuneAMN_Freeに収録済みの魔法陣に追加をおこない、合計100点の魔法陣素材を添付しています。
今後の予定
RuneAMN_Freeに、さらなる新フォントを増やす予定です。(約束することはできませんが。)画像が、新フォント KnifeE の候補です。
(こちらのほうがより楔文字らしい?)
というわけで、RuneAMN_FreeシリーズフォントおよびKnifeA(r)フォントをよろしくお願いします。