新しいUbuntu、特にリリース前の試用版を使おうとすると、まず問題になるのは日本語入力です。
LTSリリースでさえ、リリース日の前後に有志の方々(足を向けて寝られない)の力でやっと日本語入力できるようになった、という場合がけっこうあって、ubuntuの日本語入力機能のリリーススケジュールは体感ではリリース日後になる場合もある、という感じです。
それで、今回のubunu18.04 alphaですが、ちょっと驚いたのですが、最初から(設定すれば?)日本語入力できる状態になっています。ちょっと問題はありますが。
結果的に、これまでの経験(?)からfcitx-mozcを使おうとしたせいで、自分から問題に迷い込んでしまった格好です。
なお、あくまでalpha版なので、明日にも状況が変わるかもしれません。参考程度に。
TL;DR
ibus(ibus-mozc)使う。fcitx使わない。 im-configをdefaultのまま変えない。(いちど変え直して再起動するといいとかの罠は無いと思う。多分。)
# fcitxを使おうとした(失敗)
http://www2.it-ishin.com/archives/2018/02/01/1506.htmlでは、fcitx-mozcを使ってim-configする方法を紹介している。
これは私の環境とバージョンでは失敗した。
im-configの勧めにしたがって一度はibusをアンインストールしたが、後にインストールしなおして、念の為fcitxの方をアンインストールした。
デフォルトがibusだったので、fcitxを使う場合は、 im-configをいじる必要があった。
自分はim-config、sudoありなしで両方とも設定してしまったが、両方とも戻した。
fcitx-mozcは、日本語入力はできるが、IME切り替えをしても変換処理が止まらず、英字を直接入力することができない。
IMEアイコンが2つ表示されている。IME切り替えキー操作をしてもfcitx-mozcが止まらない問題らしい。 |
また、fcitx?のアイコンから出てくるメニューは、各項目の内容が、一瞬だけ表示されてすぐ消えてしまうため、まったく設定が操作できなかった。
# 英字キーボード固有の話
入力切替のショートカットキーの設定は、右上のIMEアイコンからではなく、Gnomeの設定アプリ(Ubuntuの設定)から行う。場所は「デバイス>キーボード 」。
入力切替ショートカットキー設定 |
入力切替のショートカットキーがデフォルトでsuper+spaceになっている。
(日本語入力できていないうちに設定を変えてしまったので、動作を確認していない。)
この設定をCtrl+spaceにすると、上の設定も自動で書き換わる。特に悪さはしない模様。
# TIPS
IME設定を変えたら、Ubuntuを再起動する。ログオフではIME設定変更がうまく反映されない模様?IME切り替えUIの表示が一瞬遅い&切り替えキーを離すと即消えるので、一瞬でやると切り替えUIが表示されない。最初は、『切り替えUIが出たり出なかったりする』ようにしか見えないので、特に日本語入力がうまく行っていないとき、IME切り替えができていないのではと思って、戸惑う。
UI自体はWindows10で感心したやつに近い仕組みで良いと思う。
日本語入力するために、毎回、mozcの入力モードを「ひらがな」にする必要あり。ibus-mozcの入力モードは、再起動すると「直接入力」(英字入力)に戻ってしまう。このこと以外は概ねうまく行っている。
ibus-mozcの入力モード設定 |
以上です。