Windows環境でMakeする際に起こるエラーと対処


Make オルタネイティヴは数あれど、小さな実験プロジェクトを始めるときに、簡単に使えるMakeは未だにビルドツールとして有力な選択肢だと思います。

MakefileはUNIX環境、というかCLIツール群があることを前提にしているところがあります。Windows環境ではUNIXコマンドがそもそも無かったりするため、Makefileが可搬ではないです。



GitHubに公開しているmkwin_mnでは、mkdir -p と rm -f を解決しました。
以下には ls find が無いことにより発生する問題もあり、wildcard関数による解決は満点とは言いがたいので、誰か対処してくれないかなと思っています。
Cygwin入れろと言われると返す言葉がないです。(MinGWといろいろ共存面倒そう、という言い訳がある。きちんと調べて対処すべきなのだろうけれど。)


 # ls, findが無いことにより起こるエラー


====
 process_begin: CreateProcess(NULL, sh C:\Users\nuka\Documents\etaion_20160920_22
h17m\etaion\library\gtk+-bundle_3.6.4-20130921_win32\bin\xml2-config --cflags --
libs, ...) failed.
cc1.exe: error: ./: No such file or directory [-Werror=missing-include-dirs]
source/pv_color.c:130:1: fatal error: opening dependency file object/pv_color.d:
 No such file or directory
 }
 ^
cc1.exe: all warnings being treated as errors
compilation terminated.
Makefile:40: recipe for target 'object/pv_color.o' failed
mingw32-make: *** [object/pv_color.o] Error 1
 process_begin: CreateProcess(NULL, ls source/*.c, ...) failed.

====

ルールによるビルドのために、ソースディレクトリ以下の *.c ファイルを探させます。Makefileを書くなら、大抵はこれをやらせます。
このとき、Make組み込みの wildcard 関数でなく、 shell lsshell find のように外部コマンドを呼び出していると、コマンドの無い環境でエラーが起こります。

wildcard()は子ディレクトリを再帰的に探索してはくれません。なので、以下のようなサブディレクトリのあるソースディレクトリ構成に対応できない問題が有ります。
src/
         + engine/
         + enemy/
サブディレクトリがそうそう増えないもので、階層も深く掘らないならば、サブディレクトリごとにwildcardを書いて、結果を加算していく



$(wildcard **.c) などとやると、子ディレクトリ内以下へ再帰的にマッチできるよ』
というStackOverflowに書いてあった小技。これの投稿の下に付いているコメント欄でも出来ない報告が書き込まれていましたが、わたしの環境ではUbuntu LinuxのGNU Make4.1でも使えなかったです。いったい何処由来のネタなのだろう。

閑話休題。



 # 出力先ディレクトリの生成に失敗したことにより起こるエラー


====
process_begin: CreateProcess(NULL, object, ...) failed.
make (e=2): wウスt@CェゥツゥワケB
Makefile:41: recipe for target 'object/pv_color.o' failed
mingw32-make: [object/pv_color.o] Error 2 (ignored)
 source/pv_color.c:130:1: fatal error: opening dependency file object/pv_color.d:
 No such file or directory
 }
 ^
compilation terminated.
Makefile:41: recipe for target 'object/pv_color.o' failed
mingw32-make: *** [object/pv_color.o] Error 1
====


出力先として想定ているobjectディレクトリが作れず、書き出し先が存在しないため、ファイルを作れなくて起こるエラーです。
mkdir -pが無いことが原因です。
GitHubに公開しているmkwin_mnでは、mkdir -p相当の機能を用意することで対処しています。
他に、objectなど、必要なディレクトリがあらかじめわかっているなら、object/.gitkeepなどを置いておいて、書き出し先ディレクトリを予めプロジェクトリポジトリに含めておくという手もあります。
その場合は誤って削除してしまわないよう注意。

以上です。

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